アイルランド Ireland Éire
ダブリン Dublin Baile Átha Cliath
9世紀半ばにヴァイキングがケルト人の街を侵略し、「黒い水溜まり」と呼んだのがダブリンの名の由来とされる。1171年にはイギリス王ヘンリ2世が侵出、ダブリンの支配権を握った。16世紀までイギリスの支配はダブリン周辺だけであったが、ヘンリ8世は支配を拡大、1541年以降アイルランド国王を名乗るようになる。また、1534年にイギリス国教会(プロテスタント)を設立し、これが後のカトリック弾圧の遠因となった。1801年にはイギリスに併合されグレートブリテンおよびアイルランド連合王国が成立。1922年に独立を果たした。
トリニティ・カレッジ
Trinity College
Coláiste na Tríonóide
1592年にエリザベス1世の勅令によって設立されたアイルランド最古の大学。中でも極めて必見なのは図書館に所蔵されている『ケルズの書』。これは800年頃にスコットランドのアイオナ修道院で制作された四福音書の装飾写本で世界で最も美しい本とされる。
- 場所 53°20′37"N,6°15′16"W
- HP http://www.tcd.ie/Library/ (英語)
クライストチャーチ大聖堂
Christ Church Cathedral
1038年にデーン人によって最初の教会が建てられ、1172年にロマネスク式に建て替えられた。1562年に崩壊しその後300年間修復されなかったが、1871年から大改修を行い現在のゴシック式となった。地下礼拝堂は1172年の建設当時の姿で残り、現在でもブリテン諸島で最大(63.4m)を誇る。
- 場所 53°20′37"N,6°16′16"W
- HP http://cccdub.ie/ (英語)
聖パトリック大聖堂
St. Patrick’s Cathedral
Árd Eaglais Naomh Pádraig
5世紀にケルト人へキリスト教を布教したことで知られる聖パトリックが洗礼を行った泉があった場所。もともと木造の教会であったが、1191年に大聖堂に昇格した。現在ではアイルランドで最大の教会である。『ガリヴァー旅行記』の著者スウィフトはここで聖職者として務めていた。
ニューグレンジ
Newgrange
Dún Fhearghusa
ダブリンから北に50kmほどに位置する、ギザのピラミッドやストーンヘンジよりも古い紀元前3200年頃に造られた円形古墳。新石器文化をもった民族が造ったようだが詳しいことは分かっていない。ただ、一年に一度、冬至の日に太陽光線が一番奥の墓室を照らし出すことから、高度の天文知識を有していたことがうかがえる。
- ロンドンから夜行バスで10時間
- 観光案内 (英語)