エジプト Egypt مصر
カイロ Cairo القاهرة
909年にチュニジアで興ったファーティマ朝がエジプトに侵入し、972年に新都市カイロを建設したのが始まり。1169年にアイユーブ朝を興したサラディンによって市街は拡大、発展する。1250年アイユーブ朝に代わったマムルーク朝は、1258年にアッバース朝イスラーム帝国がイル・ハン国に滅ぼされるとアッバース朝の末裔を名目上のカリフに仕立て、カイロはイスラーム世界の中心として発展することとなる。1517年にオスマン帝国によってカイロを征服されマムルーク朝が滅亡すると、帝国の一地方都市に過ぎなくなるが、1805年ムハンマド・アリーがエジプト総督となり帝国から半独立して近代エジプトの基礎を作った。
サラディン城塞
Saladin Citadel
قلعة صلاح الدي
1176年にサラディンによって建設された対十字軍の城塞。その後の各王朝で増改築が繰り返され、19世紀前半に建造されたムハンマド・アリー・モスクは観光の目玉。1849年に没したムハンマド・アリーが眠る。
- 世界遺産 『イスラーム都市カイロ』
- 拝観料 20L.E (1997年当時)
- 場所 30°01′44″N,31°15′35″E
- HP http://www.cairocitadel.gov.eg/ (英・仏・アラビア語)
エジプト考古学博物館
Egyptian Museum
المتحف المصري
ツタンカーメンの墓から発掘された数々の埋蔵品を始めとする古代エジプトの発掘物が展示されている。あの有名な黄金のマスクやラムセス2世のミイラなどは必見。
- 入館料 20L.E ミイラ館は別途30L.E (1997年当時)
- 場所 30°02′50″N,31°14′01″E
- HP http://www.egyptianmuseum.gov.eg/ (英語)