メキシコ Mexico México
チチェン・イッツァ Chichen Itza Chichén Itzá
古典期後期のマヤ文明遺跡。9世紀頃から発達した。980年頃にトルテカ民族が訪れ、トルテカ文明とマヤ文明が融合していく。12世紀末にはトルテカも衰退し、13世紀にマヤパン王朝による侵攻を受け放棄された。
ククルカンの神殿
Temple of Kukulkan
Templo de Kukulkán
羽毛の生えた蛇ククルカン (アステカ語でケツァルコアトル) を祀る神殿。4面に91段の階段があり、一番上の段を足すと、4×91+1=365段となり、一年の日数と一致する。また、 春分の日と秋分の日に階段でできる太陽の陰が、蛇の胴体のように見え、あたかもククルカンが降臨するように設計されている。なお、遺跡の後ろ側半分は修復されず発見当時の状況を残してある。
球戯場
Great Ball Court
Juego de Pelota
ゴム製のボールを壁面に取り付けた石輪のゴールに入れるゲームが行われていた。勝敗が決すると、勝ったチームのリーダーが生贄に捧げられたとも考えられている。遺跡の壁面にはそのことを示す首が切断されたレリーフが彫られている。
戦士の神殿
Temple of Warriors
Templo de los Guerreros
トゥーラ遺跡にある神殿との類似性からトルテカ文明との関連性が強くうかがえる神殿。神殿の上にはチャックモールが鎮座しているが、現在は非公開で登ることはできない。
カラコル
Caracol
Caracol
9世紀に建造され、その後も増改築されてきた天文台。マヤ人はこの施設で太陽や金星の動きを観測していた。それにより、太陽年を365.2421日と肉眼のみの観測を考えれば驚くべき精度で計算していた。