サンジャヤ朝古マタラム王国が残したプランバナン遺跡群で有名。世界遺産にもなっている。717年に興ったサンジャヤ朝はヒンドゥー国家であったが、隣接した大乗仏教国のシャイレンドラ朝の勢いに圧されその影響下に入る。そのため、ここでは仏教寺院も数多く見られる。しかし、832年にシャイレンドラ朝のサマラトゥンガ王が亡くなると、その娘プラモーダヴァルダニーはサンジャヤ朝のピカタン王に嫁いでいたためマタラム王国の勢力が拡大。ロロ・ジョングラン寺院などのヒンドゥー寺院を建設した。しかし、ムラピ山の噴火ないし疫病が原因でマタラム王国は崩壊し、929年に東部ジャワに移転した。