10世紀にマジャール人がモラヴィア王国内のパンノニアに侵入、1000年にローマ教皇から戴冠を受けハンガリー王国を建国した。当時の首都はペシュト。1361年には対岸のブダに遷都する(ブダペストはこの2都市とオーブダが1873年に合併してできた都市である)。16世紀に当時最盛期だったオスマン帝国のスレイマン1世によってペシュトとブダを占領され、ハンガリー領の大部分はオスマン帝国の支配下に入る。この時ハンガリー国王が戦死したため、以後は神聖ローマ皇帝(ハプスブルク家)がハンガリー王を兼ねることとなり、1699年にオスマン帝国からハンガリー領土を奪還した。しかし、これはハンガリーにとっては支配者が変わっただけのことであったため、1848年の三月革命に乗じ独立を宣言するが、ロシアの介入で失敗。しかし、民族運動を恐れたオーストリアは妥協を決断し、1867年にハンガリーに自治を認めたオーストリア=ハンガリー二重帝国が成立する。