トルコ Turkey Türkiye
エフェス Ephesus Efes
アルテミス神殿
Temple of Artemis
Artemis Tapınağı
紀元前550年頃に建造された月の女神アルテミスを奉る神殿。紀元前356年に最も美しいものを破壊することによって有名になろうと考えた愚かな男によって火をかけられ炎上してしまう。その後紀元前323年に再建され、世界七不思議の一つに数えられた。アルテミス崇拝として有名で多くの礼拝者が訪れたという。しかし、ローマ治世の262年、ゴート人の侵入で破壊され、キリスト教の布教もありその後は再建されることもなく現在は残骸が残るのみである。
- 世界遺産 『エフェソス』
- 入場無料
- 場所 37°56′59″N,27°21′49″E
聖母マリア教会
Church of Virgin Mary
Meryem Kilisesi
元々は2世紀に建てられたムセイオンを4世紀に教会に転用したもの。431年、この地でエフェソス公会議が行われた。この公会議によってマリアが「神の母」であることを否定するネストリウス派が異端とされた。ネストリウス派はその後東方に伝播し、現在でもアッシリア正教会がその教義を伝えている。
- 世界遺産 『エフェソス』
- 入場料 エフェス遺跡10YTL (2007年現在)
- 場所 37°56′41.4″N,27°20′24″E
大劇場
Great Theatre
Büyük Tiyatro
ヘレニズム時代に建造され、1〜2世紀のローマ時代に増改築された。トルコ国内では最大規模で2万4000人の観客を収容可能。『新約聖書』の使徒行伝19章には、「手で作ったものなど神ではない」と説くパウロに対して怒った群衆が「偉大なのエフェソスのアルテミスだ」と叫んで劇場になだれ込んで大騒ぎとなった話が載っている。まだキリスト教の過渡期である1世紀の話だ。
- 世界遺産 『エフェソス』
- 入場料 エフェス遺跡10YTL (2007年現在)
- 場所 37°56′28″N,27°20′32″E
ケルスス図書館
Celsus Library
Celsus Kütüphanesi
ローマ帝国アジア州執政官ケルススの没後、その息子のよって135年に建てられた。所蔵する書物は1万2000巻にも及んだという。ファサードの4体の女性像のオリジナルはウィーンの新王宮にあるエフェソス博物館で、ケルススの像はイスタンブールの考古学博物館で見ることができる。
- 世界遺産 『エフェソス』
- 入場料 エフェス遺跡10YTL (2007年現在)
- 場所 37°56′20.5″N,27°20′27.5″E
聖ヨハネ教会
Church of St. John
St. John Kilisesi
イェルサレムを追われた使徒ヨハネは聖母マリアと共にエフェソスを訪れ、この地で没しアヤソルクの丘に埋葬された。4世紀に教会が建てられ、6世紀にユスティニアヌス1世によってバシリカが建造された。現在は廃墟となっているが、内部には白大理石に囲まれた聖ヨハネの墓所が現存している。
- 世界遺産 『エフェソス』
- 入場料 5YTL (2007年現在)
- 行き方:セルチュク駅から西へ徒歩10分
- 場所 37°57′08″N,27°22′03″E
セルチュク・エフェス考古学博物館
Selçuk – Ephesus Archeology Museum
Selçuk – Efes Arkeoloji Müzesi
セルチュク市内にある博物館。エフェソス遺跡の発掘品を展示している。見逃せないのは女神アルテミス像。残念ながら撮影禁止であるが、紀元前1世紀と紀元2世紀制作のものが2体展示されている。
- 入場料 5YTL (2007年現在)
- 行き方:セルチュクのオトガルから西へ徒歩3分
- 場所 37°56′55″N,27°22′03″E
- セルチュクのオトガルからクシャダス行きのドルムシュ(乗合バス)でアルテミス神殿先のT字路で下車(1.5YTL,2007年現在)、そこから南に徒歩10分。
- セルチュクへはイズミルの近郊ターミナルからSelçuk Efes社のバスで1時間(6YTL,2007年現在)。
- 旅行記:エフェソスのアルテミス
- 公式ホームページ (土語)
- エフェスに宿はないのでセルチュクに宿泊する。また、イズミルからのバスも1時間に1本出ているので日帰りも充分可能。