日本 Japan
堺 Sakai
4世紀末から6世紀にかけて造られた百舌鳥古墳群があり古い歴史を持つ。7世紀には遣隋使ないしは遣唐使が住吉津から出航した。15世紀後半の応仁の乱以降は勘合貿易の拠点として繁栄し、会合衆が自治を行う自由都市となった。その様子は16世紀に堺を訪れたイエズス会宣教師ガスパル・ヴィレラによって『東洋のベニス』として西洋に紹介された。しかし、1568年織田信長の前に屈服。1583年の豊臣秀吉による大坂城築城に伴い、堺商人の大坂城城下町への強制移住が為され、堺は衰退してしまった。
大仙陵古墳
Daisen Tumulus
百舌鳥古墳群の中で最大規模かつ代表的な古墳。5世紀初〜中葉の建造の前方後円墳。クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と共に世界三大陵墓に数えられる。宮内庁では仁徳天皇陵に比定しているが、考古学的には疑問視されている。古墳内の一般見学はおろか発掘許可もされていない。
- 世界遺産 『百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-』
- JR阪和線百舌鳥駅から徒歩5分
- 見学不可
- HP https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/dkofun/ (日・英・韓・中語)
住吉大社
Sumiyoshi Grand Shrine
『日本書紀』によれば神功皇后が三韓征伐の折、住吉大神の神託を受けて祀ったのに始まると伝えられている。神功皇后が実在したかは議論の余地があるが、倭国が朝鮮半島に出兵したことは4世紀の史実とされる。600年に始まった遣隋使および遣唐使では住吉大社前の住吉津(当時はここまで海であった)から出航し、住吉大神は海の神としても信仰された。
- 南海本線住吉大社駅から徒歩3分
- 拝観自由
- HP http://www.sumiyoshitaisha.net/ (日本語)