聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ

巡礼のホタテの紋章

ルトをあとにし、スペインに向かいます。7:35にポルト駅を出て、12:00にVigoに。ここはもうスペインです。12:55Vigoを出て、14:15サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着です。

聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ。ここは、イェレサレム、ローマと並ぶキリスト教の三大聖地の一つです。9世紀に十二使徒の聖ヤコブの墓が見つかって以来、巡礼の地となってきました。世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の目的地でもあります。巡礼者はシンボルであるホタテの貝殻をつけて、旅をするのです。

駅を出ると、右も左も分からないのでとりあえず人がやってくる方向に歩きます。ビンゴ!広場があり観光案内所がありました。ですが、閉まっています。時刻は15:00。おぅ、シエスタです。要は昼休みですね。というわけでこちらも昼食を取ることにしました。日替わり定食 Menú del día (1100Pts)を注文。言葉の壁を乗り越えて出てきたものは、野菜スープ、白身魚のフライ、赤ワイン、リンゴ1個、コーヒーでした。これでこの値段とは、なんてすてきな国でしょう!!

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

おなかもいっぱいになったところで、観光案内所に行き地図をもらいます。そしてついにカテドラルへ。カテドラルの中に入ると、まず栄光の門があります。この柱には12世紀以来、数え切れない巡礼者達が柱に手をついて祈ってきたため、柱が磨り減って5本の指の跡ができています。まさに祈りの具現化です。歴史と信仰の強さに感動すら覚えました。
カテドラルの内部も見事です。巨大な香炉があって、ミサの時にこの香炉が左右に振られるのです。今回7:30からのミサに参加してみましたが、このミサは簡易版らしく香炉は振られませんでした。残念

カテドラルから帰る途中、人だかりができているのを見つけ、行ってみました。なんと青空クラシックコンサートを開いています。しかも本格的。ちょっと聖地のレベルの違いにまた驚かされました。雰囲気を加味すれば今まで聞いたどのコンサートよりもよかったです。あいにくに降られ途中で参会になってしまいましたが。

旧市街

青空クラシックコンサート

サンティアゴ・デ・コンポステーラはすばらしかったです。なんと言っても中世ヨーロッパの面影を残し、聖地の威厳も保ち、ご飯もおいしく、文句なしでした。宿泊すればよかったと後悔しつつ、朝予約してしまった夜行列車のチケットを持って駅へ。10:43マドリードへの列車に飛び乗りました。

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