シェーンブルンと王宮巡り

グロリエッテ

晩コンサートを聴いたシェーンブルン宮殿に、今日は朝から行ってきました。夜のライトアップされた姿も美しかったですが、やはり日中の姿もすてきです。あいにくの小雨となってしまいましたが。まずは早速宮殿内の見学へ。チケットは主要な部屋のみを見学するインペリアルツアーと見学可能な40室すべてを見られるグランドツアーがあるのですが、シシィチケットがあればグランドツアーに優先的に(行列に並ばずに)入れるんですね。しかも、オーディオガイドつき。ただ、朝一番で来たからそんなに並んでなく、優越感には浸れませんでしたが。

また、残念なことに宮殿内部は写真撮影不可。つくづく昨日の大ギャラリーでのコンサート(写真撮影可)はよかったと反芻しますね。

シェーンブルン宮殿コンサート

シェーンブルン宮殿コンサート

見学コースのハイライトは、まず皇帝フランツ・ヨーゼフの執務室と寝室です。皇帝が住んだ部屋にしてはとても質素でした。鉄製のベッドも小さくて硬そう。質実剛健だったという皇帝の性格がうかがえました。続く部屋は、皇后エリーザベトの書斎と化粧室です。ここで数時間も髪の手入れをしていたんだとか。
さらに進むと、6歳のモーツァルトが女帝マリア・テレジアに初めて演奏した「鏡の間」や、昨日演奏を聴いた「大ギャラリー」、マリア・テレジアが愛好していた「中国の小部屋」などが見られます。洗礼や婚礼などを行った「セレモニーの間」でインペリアルツアーは終了です。我々のグランドツアーはこの先にも進むことができます。

まず「青い中国のサロン」があります。ここはハプスブルク王朝終焉の場、最後の皇帝カール1世が1918年11月11日に統治権を放棄した場所です。そのほかにもナポレオンがウィーン征服中に滞在した「ナポレオンの部屋」や、高価な紫檀がふんだんに使われた宮殿で最も高価な「百万の間」、マリア・テレジアの豪華なベッドが置かれた「豪奢の間」などがあります。

さて、宮殿内をがっつり見学した後は、庭園です。広大な庭園を歩くのは心が折れそうになりますが、やはり小高い丘の上にあるグロリエッテまで登ってシェーンブルン宮殿を写真に収めねばと思い、行ってきました。というわけでその写真がこちら。うん、登ってよかった。

シェーンブルン宮殿

シェーンブルン宮殿

また丘を下るのはしんどかったので、グロリエッテから左側のマリア・テレジア門から出て、バスに乗って市街に戻ることにしました。バスを使いこなせれば町巡りも楽になりますね。
お次もシシィチケットで入れる宮廷家具博物館へ。ただここは場所が分かりにくかったです。街中のモダンな建物の中にありました。外観はこんな感じ。

宮廷家具博物館

宮廷家具博物館

燭台

宮廷で使用された燭台


その名の通り、宮廷で実際に使用されていた家具が展示されています。フランツ・ヨーゼフ1世の玉座もありました。

お次は、スイス宮にある王宮宝物館です。ここは見事な宝物がたくさんありました。まず目を引くのは、ルドルフ2世の帝冠です。これは1804年以降、オーストリア帝国の帝冠となったそうです。一緒に笏と権標も展示されています。また、大きいエメラルドの聖油入れやガーネットのHyacinth la bellaなど、宝石も必見です。さらにさらに幻の一角獣の角までありました。

エメラルドの聖油入れ

エメラルドの聖油入れ

Hyacinth la bella

双頭の鷲を象ったHyacinth la bella


王宮まで来たので、次はアウグスティーナ教会へ。ここは、フランツ・ヨーゼフとエリーザベトが結婚式を挙げた場所です。

アウグスティーナ教会

アウグスティーナ教会

ちょっと足を伸ばして、カプツィーナー納骨堂へ。ここはフランツ・ヨーゼフとエリーザベト、マリア・テレジアなどハプスブルク家の方々が眠っている場所です。というわけで、シシィを巡る旅もこの納骨堂で終わりです。シシィの棺の前には今も花が手向けてありました。

ヨーゼフとエリーザベトの棺

ヨーゼフとエリーザベトの棺

夜は、市庁舎前で開催している無料の野外フィルムコンサートへ行ってきました。大スクリーンにオーケストラの演奏を映し、広場では屋台が出て食事もワインも楽しめるお祭りみたいな感じです。こんなのもまたいいですよね。

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