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ラチスラヴァのMost SNPバス停から7:50発のバスに乗り込みます。車窓から広大な田園風景とでっかい風力発電を見ながら揺られること、たったの1時間でウィーンの国際バスターミナル Erdberg 駅に到着しました。ウィーンには3.5日間滞在予定ですが、市内交通乗り放題チケットの選択肢は3種類ありました。72時間乗り放題+観光名所の割引クーポン付きウィーンカード€21.90、72時間乗り放題チケット€16.50、月曜日から翌月曜日まで1週間乗り放題チケット€16.20です。72時間より1週間の方が安い理由が意味不明でしたが、1番お得そうな1週間チケットを購入。ここから地下鉄U3で、1回乗り換えてウィーンでの宿のあるLängenfeldgasse駅まで行きます。ここでStar Inn Hotel Wien Schonbrunnに早めのチェックイン。部屋が空いていたので、チェックイン時間よりも早かったのですが、部屋に入ることができました。荷物を置いていざ市内観光へ。
せっかく乗り放題チケットを買ったので、地下鉄U4でKarlsplatz駅に移動した後もトラムに乗って、まずは美術史博物館へ。新王宮、帝国宝物館との共通入館券€20を購入。ここではハプスブルク家が収集した数々の絵画が見られます。
ブリューゲルの『雪中の狩人』、『農家の婚礼』、『子供の遊戯』、『バベルの塔』、ラファエロの『草原の聖母』、ティツィアーノの『ヴィオランテ』、デューラーの『ヴェネツィアの若い婦人』、ベラスケスの『青いドレスのマルガリータ王女』、フェルメールの『絵画芸術』など教科書に載っている絵画がこれでもかってくらいに展示されています。しかも写真撮影も可。疲れたら座れるソファも完備。また、絵画だけでなくローマ時代やエジプトの彫刻もあり、終日居られる博物館です。
美術工芸館でのハプスブルク家の金細工の展示では、ベンベヌート・チェリーニ作の金の塩入れ『サリエラ』がありました。これは2003年に盗難に遭い、3年後に発見されたとのこと。展示品一つ一つにドラマがあるとは思いますが、数が多すぎて追い切れない。。。おなか一杯になること請け合いです。
午前中いっぱい博物館で過ごし、お昼は近くの博物館地区 (Museum Quarter) で。リーズナブルな値段でランチがいただけます。
午後は、共通入館券で入れる新王宮の中世武器博物館、古楽器博物館とエフェソス博物館へ。まず中世武器博物館では、名だたる武将の甲冑や武器がたくさん展示されていました。馬上試合風に展示されていたりして、なかなか面白かったですが、数が多すぎて食傷気味です。並立している古楽器博物館では、きっと値打ちもののバイオリンやピアノなどが展示されていました。が、あんまり興味なし。。。
個人的にテンション上がりまくったのは、エフェソス博物館です!! 2007年にエフェソスに行った時に見て感動しかけたケルスス図書館のファサードの4体の女性像がオリジナルでないと知ったときの絶望感といったら。そのオリジナルがここウィーンのエフェソス博物館にあるのです。ちょっとこぢんまりとした博物館にあの壮大なエフェソス遺跡が収まってるのが残念ですが、それでもオリジナルの女性像を見られたのは感動でした。できれば現地で見たかったですけどね。
さて、すっかり忘れてましたが、今回の旅のテーマはシシィであり、すでにオンラインでシシィチケット€25.50なるものを購入済みでした。ということで、そのまま、旧王宮のシシィ博物館へ。旅のテーマでもあるのでちゃんとオーディオガイドも借りて見学することにしました。この博物館は順路が決まっており、銀器コレクション、シシィ博物館、皇帝の部屋と進んでいきます。まずは銀器コレクションでオーストリア宮廷の銀器、グラス類、伊万里焼きまで実際に使用されていた食卓調度品の品々が展示されています。オーディオガイドもあったので、ゆっくり見学していたら、博物館の係員が「英語話せるか?」と聞いてきたので、「はい」と答えると、「18時で閉まるから早く次の展示に行きなさい」と催促されました。あわてて銀器コレクションをすっとばして、シシィ博物館へ。オーディオガイドがシシィの生涯を語っていますが、グドゥルー宮殿でも聞いたしと思いながら何となく展示をざっくり見ていきます。シシィの日用品やドレス、肖像画などが展示されていました。続く皇帝の部屋では、フランツ・ヨーゼフ皇帝の執務室やサロンなどが見られます。執務室に家族の写真を飾るなど、シシィのことが大好きだったことが垣間見られました。
ちょっと駆け足でシシィ博物館を後にし、聖シュテファン大聖堂へ。ウィーンのシンボルであり、世界で3番目に高い教会の塔です。
夕食は、ツレがどうしても和食を食べたい、と言うので、有名なマヨリカ・ハウスに入っている和食屋さんへ。鍋焼きうどんと爽健美茶を頂きました。ということで、ウィーン初日は終了です。明日は、日帰りでもう一つの世界遺産へ行くつもりです。
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ウィーン Vienna